図鑑を作る(二枚貝編)

二枚貝の画像図鑑を目指しています。 基本、日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後目録)の番号で載せています。 最近の分類体系は使用していないため、ここをご覧いただいている方は、それぞれご自身で科の確認をお願いします。

カテゴリ: マルスダレガイ科

1319.アツカガミ
肥後目録掲載標本番号1319
Dosinia biscocta Reeve 1850
マルスダレガイ科 アツカガミ
和歌山県和歌山市 33.3㎜ 2023年採集


1319.アツカガミ2
肥後目録掲載標本番号1319
Dosinia iscocta Reeve 1850
マルスダレガイ科 アツカガミ
和歌山県和歌山市 33.3㎜ 2023年採集

殻はやや縦長で、殻頂は前傾します。殻表面の成長輪肋は、規則正しく断面は山形になります。
内面歯の部分の厚みが、たのカガミガイ類に比べ幅広くなります。

213 Gafrarium sp
Gafrarium sp
マルスダレガイ科
フィリピン マクタン島 36.9㎜ 2015年採集

本土のケマンガイに似た感じを受けますが、やや横長で膨らみも強めです。
放射肋もケマンガイの様に分岐状にはなりません。

208.ワタゾコヒメカノコアサリ
Veremolpa minuta Yokoyama 1922
マルスダレガイ科 ワタゾコヒメカノコアサリ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り水深150m 1996年採集 10.8㎜

肥後目録では、アデヤカヒメカノコアサリと同種とされている貝ですが、続原色日本貝類図鑑の中では、『殻表の肋は成長肋と交っても鱗状突起はできない点でアデヤカヒメカノコアサリに似ているが、殻は黄白色で平たい』と書かれています。
確かにアデヤカヒメカノコアサリに比べ殻は平たく、斑紋などは見られないことから、この種としました。

193 キルン
Meretrix sp
マルスダレガイ科 キルン
沖縄県南城市佐敷 68.5㎜ 2019年採集


193 キルン2
Meretrix sp
マルスダレガイ科 キルン
沖縄県南城市佐敷 68.5㎜ 2019年採集

この貝は、手に入るまでは全く存在を知りませんでした。
今はもう絶滅してしまっている種類のようです。
チョウセンハマグリを少し横長にしたような印象です。


192 イソワスレ
Cyclosunetta nipponica Kuroda MS
マルスダレガイ科 イソワスレ
宮崎県延岡市産 34.2㎜ 2019年採集

192 イソワスレ2
Cyclosunetta nipponica Kuroda MS
マルスダレガイ科 イソワスレ
宮崎県延岡市産 34.2㎜ 2019年採集

肥後目録ではシマワスレの異名となっています。
西宮市貝類館収蔵標本目録では、この名前で表示されている貝がこれだと思っています。
イソワスレに似ていますが、殻頂を挟んだ角度が小さいこと、また非常に大きくなることで区別しています。
殻内面の側歯がやや下になるように思っています。


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