図鑑を作る(二枚貝編)

二枚貝の画像図鑑を目指しています。 基本、日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後目録)の番号で載せています。 最近の分類体系は使用していないため、ここをご覧いただいている方は、それぞれご自身で科の確認をお願いします。

カテゴリ: ウミギク科

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肥後目録標本番号487
Eltoperna anacanthus Mawe 1823
ウミギク科 チイロメンガイ
串本町潮岬 生貝個体 57.4㎜ 1988年採集
 
海岸での打ち上げで、左殻の半片は良く見かけますが、右殻はあまり見ません。
右殻全体で付着していることと、岩の下などに着いているため採集しにくい貝です。
細く密な放射肋が全面にあります。
通常は、朱色と白色の放射肋となります。
 
 
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肥後目録標本番号487
Eltoperna anacanthus Mawe 1823
ウミギク科 チイロメンガイ
串本町潮岬 生貝個体 57.4㎜ 1988年採集
 
 

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肥後目録標本番号484
Eleutherospondylos sinensis Schreibers 1793
ウミギク科 ダンドクメンガイ
串本町潮岬 生貝個体 30.0㎜ 1990年採集
 
通常は10センチ近くになる大きな貝ですが、画像の個体は小さい個体です。
数本の太い棘状の肋があり、その棘は大きく開いた形になります。
太い肋の間には、細く小さな突起状の肋があります。
 
模式標本図録の貝は、この画像のような特徴の貝ではありません。
また、この学名の貝は、海外などで紹介されている物とは合いません。
この貝は、肥後目録で異名とされているfoliaceusと言う学名の物が多く、それが正しいのかもしれません。
 
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肥後目録標本番号484
Eleutherospondylos sinensis Schreibers 1793
ウミギク科 ダンドクメンガイ
串本町潮岬 生貝個体 30.0㎜ 1990年採集
 
 

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肥後目録標本番号483
Eleutherospondylos serraticosta Prashad 1932
ウミギク科 ショウキウミギク
南部町堺漁港 生貝個体 56.7㎜ 1994年採集
 
殻表面には短い棘が密集しています。
数本置きにやや大きい棘列があります。
棘は黄色から白色で、殻自体は赤褐色です。
 
 
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肥後目録標本番号483
Eleutherospondylos serraticosta Prashad 1932
ウミギク科 ショウキウミギク
南部町堺漁港 生貝個体 56.7㎜ 1994年採集
 
 

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肥後目録標本番号482
Eleutherospondylos imperialis Chenu 1843
ウミギク科 ミサカエショウジョウカズラ
オーストラリア木曜島 生貝個体 58.3㎜ 1944年採集
 
通常の個体に比べ、太い肋間の細く小さな肋数が少ない個体です。
もしかしたら違う名前が付いているかもしれませんが、この貝に同定しています。
いずれ特徴のあう個体が手に入れば、画像を差し替えます。
細い肋の下にも、少しピンク色の彩色があると思います。
 
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肥後目録標本番号482
Eleutherospondylos imperialis Chenu 1843
ウミギク科 ミサカエショウジョウカズラ
オーストラリア木曜島 生貝個体 58.3㎜ 1944年採集
 
 

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肥後目録標本番号481
Eleutherospondylos regius Linnaeus 1758
ウミギク科 ショウジョウガイ
南部町堺漁港 生貝個体 63.8㎜ 1981年採集
 
殻表には、6本程度の太く長い突起列があります。
その間は、細く尖った突起が密集しています。
和歌山県の個体は、通常は画像のような色合いの物が多いですが、次の個体のようなオレンジ一色、稀に黄色い突起をもつものがあります。
 
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肥後目録標本番号481
Eleutherospondylos regius Linnaeus 1758
ウミギク科 ショウジョウガイ
南部町堺漁港 生貝個体 74.7㎜ 1981年採集
 
目録にはセンニンショウジョウの名前が異名として載っています。
太い突起の先が花びらのように広がっている個体の事を言っていると思います。
下の個体のような感じです。
 
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肥後目録標本番号481
Eleutherospondylos regius Linnaeus 1758
ウミギク科 ショウジョウガイ(センニンショウジョウ)
南部町堺漁港 生貝個体 74.7㎜ 1981年採集
 

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