図鑑を作る(二枚貝編)

二枚貝の画像図鑑を目指しています。 基本、日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後目録)の番号で載せています。 最近の分類体系は使用していないため、ここをご覧いただいている方は、それぞれご自身で科の確認をお願いします。

2017年07月

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肥後目録標本番号622
Sydlorina yamakawai Yokoyama 1920
ツキガイ科 アラウメノハナ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り 死殻個体 5.6㎜ 1979年採集
 
殻表全体にやや太めの放射肋があります。
成長肋は、少し板状で、間隔をおいて現れます。
 

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肥後目録標本番号621
Pillucina neglecta Habe 1960
ツキガイ科 コボレウメノハナ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り 死殻個体 4.3㎜ 1979年採集
 
殻表には、明瞭な成長肋があり、ウネノハナガイよりも強めの放射肋が、前後に出ます。
あまり膨らまず、殻頂はやや中央からずれます。
 
 

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肥後目録標本番号620
Pillucina pisidium Dunker 1860
ツキガイ科 ウメノハナガイ
串本町橋杭 生貝個体 8.2㎜ 2001年採集
 
潮間帯の砂中に多産する貝ですが、生きた物を見つけるのは簡単ではありません。
いる所を知っていればすぐに見つかる貝です。
殻の前後は、分岐のある放射肋があり、中央部分には放射肋はありません。
殻の内面周囲は、刻まれます。
 
 

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肥後目録標本番号619
Epicodakia divergens Philippi 1850
ツキガイ科 ホソスジヒメツキガイ
串本町潮岬オゴクダ浜 死殻個体 12.3㎜ 1980年採集
 
肥後目録ではspとされていて、模式標本図録の目録では掲載されていませんでした。
その経緯は解りませんが、他の海外の図鑑にこの学名があったので、一応書いておきます。
オゴクダでは、ごくたまに見つかる貝ですが、他ではあまり見かけません。
殻はやや横長で、放射状の肋は密に出ます。
あまり分岐しないようで、成長肋がその放射肋を刻みますが、縦肋は綺麗に形を残します。
 
 

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肥後目録標本番号618
Epicodakia delicatula Pilsbry 1904
ツキガイ科 ウミアサ
串本町潮岬オゴクダ浜 生貝個体 13.7㎜ 1979年採集
 
潮間帯の窪みにたまった砂や砂利の中に生息しています。
放射肋は太く本数も少なく、画像の個体の様に横に流れます。
成長肋は、放射肋の形を変えない程度の低さです。
画像の個体はやや黄色い色をしていますが、白色、薄桃色等の色合いの物が見られます。
 
 

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