図鑑を作る(二枚貝編)

二枚貝の画像図鑑を目指しています。 基本、日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後目録)の番号で載せています。 最近の分類体系は使用していないため、ここをご覧いただいている方は、それぞれご自身で科の確認をお願いします。

2016年07月

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肥後目録標本掲載番号143
Bathyarca japonica Habe 1977
フネガイ科 ダイコクワタゾコエガイ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り水深400m 8.8㎜~9.4㎜ 1998年採集
 
ワタゾコエガイ属では、一番大きくなります。
縦肋と成長輪肋がありますが、縦肋はほとんど目立ちません。
成長輪肋は密に出て、その特徴が目立ちます。
 

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肥後目録標本掲載番号142
Bathyarca nipponica Okutani 1964
フネガイ科 サガミワタゾコエガイ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り水深350m 4.3㎜ 1994年採集
 
ワタゾコエガイよりもやや大きくなります。
放射肋と成長肋で布目状となりますが、放射肋の方が強く見えます。
 

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肥後目録標本掲載番号141
Bathyarca anaclima Melvill 1906
フネガイ科 ワタゾコエガイ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り 2.4㎜~2.6㎜ 1978年採集
 
小さい貝なので、画像はここまでしか写せませんでした。
解りにくいですが、縦肋と螺肋が交差して、布目状となります。
殻は良く膨れ、短い殻皮で覆われます。
 

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肥後目録標本掲載番号138
Bentharca rubrotincta Kuroda & Habe 1958
フネガイ科 アカフクマサカヤドリ
串本町潮岬沖ドレッジ揚り 8.6㎜ 1993年採集
 
生態は、クマサカヤドリ同様に水深100m程度の石などに着いています。
クマサカガイにも着いていることがあるので、そう言う名前になったのだと思います。
クマサカヤドリに比べ扁平で、放射肋は密に出ますが、成長肋はややまばらでフリル状となります。
赤褐色の模様が出ることが多く、それが『アカフ』の基になったのだと思います。
 

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肥後目録標本掲載番号137
Bentharca asperula Dall 1881
フネガイ科 ワダツミフネガイ
串本町潮岬ドレッジ揚り水深1400m 13.9㎜ 1993年採集
 
形状はクマサカヤドリに似ていますが、より幅広で少し扁平です。
この個体が死殻なのかもしれませんが、殻は陶器質のような印象を受けます。
殻皮も長くなるようです。
成長輪肋も、ややフリル状になり、その上に低い放射肋があります。
 

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